電気自動車は盗まれやすい?IONIQ5オーナーが調べてみた

維持費・家計

この記事で分かること

  • ヒョンデ盗難問題が起きた背景  
  • なぜアメリカで問題になったのか  
  • IONIQ5は盗まれやすいのか  
  • IONIQ5の盗難対策

ヒョンデ盗難問題をIONIQ5オーナーが調べてみた

電気自動車であるIONIQ5を購入してから、EVに関する情報を調べていると、こんな話題を目にすることがあります。

「ヒョンデ車は盗まれやすい」

実際、アメリカではヒョンデとKIAの一部車種をめぐって盗難被害の急増が問題になり、シカゴ市が両社を提訴したほか、保険会社の対応や盗難対策ソフトウェアの提供まで発展しました。

背景には、当時アメリカで販売されていた一部車種にイモビライザーが搭載されていなかったことや、SNSで盗難手口が拡散したことがあると報じられています。

ただ、ここで気になるのは

「ではIONIQ5も同じように危ないのか?」

という点です。

私はIONIQ5のオーナーとして、この点が気になりました。

そこでこの記事では

  • 海外ニュース
  • 保険関連データ
  • メーカー公式情報
  • 実際のユーザー報告

などをもとに、

ヒョンデ盗難問題の背景とIONIQ5への影響
をできるだけ分かりやすく整理してみます。

なお、ヒョンデ公式では

2021年11月以降に生産された車両にはエンジンイモビライザーが標準装備されていると案内されています。

また、ヒョンデのコネクテッドサービスであるBluelinkには、車両位置の確認や盗難車両追跡支援に関する機能も用意されています。

こうした公式情報も踏まえながら、

「ヒョンデ全体の盗難問題」と「IONIQ5の実際の盗難リスク」

は同じ話なのかを、落ち着いて確認していきます。

この記事が、IONIQ5を検討している方や、すでに乗っていて不安を感じている方の参考になればうれしいです。

アメリカで起きたヒョンデ・KIA盗難問題

まず前提として、近年ニュースになった「ヒョンデの盗難問題」は、主にアメリカで販売されていた一部の車種で起きた問題です。

2021年頃から、アメリカではヒョンデとKIAの一部車種の盗難が急増しました。
そのきっかけの一つとされているのが、SNSで拡散された動画です。

TikTokでは

「Kia Challenge(キア・チャレンジ)」

と呼ばれる投稿が広まりました。

これは、特定の車種のセキュリティの弱点を突いて車を盗む方法を紹介する動画で、この動画の拡散により盗難が急増したと報じられています。

この問題の背景にあったのが、一部の車種にイモビライザーが搭載されていなかったことでした。

イモビライザーとは、車のキーに埋め込まれた電子チップを車両側が認証し、一致しない場合はエンジンを始動できないようにする盗難防止装置です。

現在では多くの車に標準装備されていますが、当時アメリカで販売されていた一部のヒョンデ・KIA車には、この装置が搭載されていませんでした。

そのため、SNSで盗難手口が広まったことも重なり、アメリカではヒョンデとKIAの盗難被害が急増したとされています。

なお、この問題を受けてヒョンデは対策を進めており、
2021年11月以降に生産された車両にはイモビライザーが標準装備されるようになっています。

シカゴでは盗難の41%がヒョンデ・KIA

この問題は、単なる車両盗難の増加にとどまらず、社会問題として大きく報じられるようになりました。

特に被害が深刻だったのが、アメリカ・イリノイ州のシカゴです。
シカゴ市が公表した資料によると、2022年に市内で盗まれたヒョンデとKIAの車両は8,800台以上にのぼりました。

さらに注目されたのは、その割合です。

ヒョンデとKIAの車両は、市内の車の約7%に過ぎないにもかかわらず、

市内の自動車盗難の約41%

を占めていたと報告されています。

この状況を受けて、シカゴ市はヒョンデとKIAを提訴しました。

一部の保険会社が新規契約を停止する動きも

盗難被害の急増は、アメリカの自動車保険にも影響を与えました。

アメリカの大手保険会社の一部では、ヒョンデやKIAの特定の車種について新規の保険契約の受付を一時停止する動きもありました。

ただし対象となったのは

  • イモビライザーが搭載されていない車両
  • 特定の年式・車種

など、盗難被害が多く報告されていた車両に限られていました。

現在はメーカー側も対策を進めており、セキュリティ機能の追加やソフトウェアアップデートなどが提供されています。

2023年の盗難ランキングでもヒョンデ・KIAが上位に

アメリカには、自動車盗難の統計をまとめている
全米保険犯罪局(NICB)という機関があります。

NICBのデータによると、2023年にアメリカで盗難被害が多かった車種ランキングでは、

トップ10のうち6車種がヒョンデまたはKIAという結果になりました。

代表的な車種は次の通りです。

  • Hyundai Elantra
  • Hyundai Sonata
  • Kia Optima
  • Kia Soul
  • Kia Forte
  • Kia Sportage

ただしメーカー側も対策を進めており、盗難防止ソフトウェアの提供やハンドルロックの配布などの対策が実施されています。

ではIONIQ5は大丈夫なのか?

結論から言うと、今回アメリカで問題になった盗難問題は、IONIQ5のようなEVとは事情がかなり異なるケースとされています。

その理由はいくつかあります。

EVは盗難率が比較的低い

EVはガソリン車と比べて、盗難発生率が低い傾向があると報告されています。

理由としては

  • 車両位置追跡機能
  • コネクテッドサービス
  • 自宅付近での充電が多い

などが挙げられています。

イモビライザーが標準装備

ヒョンデは
2021年11月以降の車両にイモビライザーを標準装備しています。

IONIQ5は

  • EV
  • プッシュスタート
  • デジタルキー

といった構造を持つ比較的新しい車種であり、問題になった旧世代車種とはセキュリティ構造が異なります。

盗難追跡をサポートするBluelink

IONIQ5にはBluelinkというコネクテッドサービスが搭載されています。

この機能により

  • 車両位置の確認
  • 遠隔操作
  • 盗難追跡サポート

などが利用できます。

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日本でのIONIQ5盗難は報告されている?

日本では、現時点でIONIQ5の盗難が多発しているという報告はほとんどありません。

一般的に日本で盗難が多い車種は、

  • ランドクルーザー
  • アルファード
  • プリウス

など海外需要が高い車種です。

EVはまだ中古輸出市場が小さいこともあり、
現時点では盗難ターゲットになりにくいと言われています。

それでも盗難リスクが完全になくなるわけではない

IONIQ5は今回問題になった車種とは構造が異なりますが、

盗難リスクが完全にゼロになるわけではありません。

海外フォーラムでは少数ながら盗難事例も報告されています。

ただしその多くは

  • リレーアタック
  • OBDキー複製
  • 物理盗難

など、現代の車全体に共通する手口とされています。

盗難対策としてできること

基本的な防犯対策としては、次のような方法があります。

ファラデーポーチ

スマートキーの電波を遮断し、リレーアタック対策になります。

ハンドルロック・ホイールロック

物理的にハンドル・ホイールを固定することで盗難の抑止効果があります。

GPSトラッカー・AirTag

車両の位置を追跡できる可能性があります。

明るい場所に駐車

人通りや照明のある場所に駐車することで盗難リスクを下げられます。

まとめ

今回調べてみて分かったのは、ニュースで話題になったヒョンデの盗難問題は、

主にアメリカで販売されていた旧世代車種で起きた問題だったということです。

IONIQ5は

  • 電気自動車
  • イモビライザー標準装備
  • Bluelinkによる追跡サポート

といった仕組みを備えており、問題になった車種とはセキュリティ構造が大きく異なります。
とはいえ、どの車でも盗難の可能性が完全になくなるわけではありません。

基本的な防犯対策をしておくことで、盗難リスクを下げることにつながります。
今後もIONIQ5の実際の使用感やEV生活について、実体験ベースで紹介していきたいと思います。


出典

National Highway Traffic Safety Administration(NHTSA)
Hyundai Motor America
National Insurance Crime Bureau(NICB)
Highway Loss Data Institute(HLDI)
Insurance Institute for Highway Safety(IIHS)
City of Chicago
Associated Press
NBC News
Reuters
CBS News Chicago
WWL-TV
Hyundai Owners / Bluelink

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