「EV(電気自動車)で長距離ドライブって、充電待ちばかりで大変なんじゃないの?」
「ガソリン代が高騰している今、EVで遠出したら交通費はどれくらい安くなるの?」
これからEVの購入を検討している方が、一番気になる疑問ですよね。
そのリアルな答えを出すため、今回は私のIONIQ5で「埼玉エリアから富山県まで、往復800kmオーバーの日帰りドライブ」という、かなりハードな長距離検証を行ってきました!

この記事では、高速道路への設置が進む「150kW超急速充電器」の威力や、帰路で起きたまさかのハプニング、そして「最強のハイブリッドカー・プリウスとEV、どっちが安く移動できるのか?」という禁断の交通費比較まで、すべて実測ベースの数字で大公開します!
第1区間:早朝の出発と、念願の「150kW超急速充電」デビュー!

本当は100%で出発したかったんですが、準備不足で約70%スタートになっちゃいました。でも、これが後々『EVの賢い充電戦略』に気づくための良いキッカケになったんです!
関越自動車道を北上し、埼玉県比企郡に位置する「嵐山PA」で最初の休憩をとることにしました。ここでの目当ては、新しく設置された「150kW急速充電器」です。
日本の高速道路の充電器は「40kW〜50kW」が主流ですが、最近は「90kW」や「150kW」という超高出力な充電器が増えてきました。IONIQ5はこの高出力充電にしっかり対応しているため、その威力を試す絶好のチャンスです!


嵐山PA 150kW充電器での結果!わずか24分でここまで回復しました。
⚡ 充電データ①:嵐山PA(150kW器・ビジター利用)

ス、スゴい…!充電開始直後に瞬間最大で140kWまで一気に跳ね上がり、その後も120kW前後で超安定。たった24分で35kWhも充電できました!一般的な50kW器の倍以上のスピードです!
IONIQ5の充電性能の高さと、150kW器のパワーに大感動!
……したのですが、後から料金を見て少し冷静になりました。今回は月額制の充電カードを使わず、誰でも使える「ビジター料金(都度払い)」でクレジットカード決済をしたため、約35kWhの充電で「2,904円」かかりました。
「あれ? ガソリン代と比べると、思ったより安くないかも…?」
この疑問の答えは、記事の後半の「プリウスとのコスト比較」で明らかになります。
第2区間:北陸道を進み、快晴の富山県へ!


充電を終えて上信越自動車道を快調に進み、長野県の松代PAで小休止。バッテリーはまだ61%残っており、余裕たっぷりの状態です。
さらに車を走らせ、いよいよ富山県へ!


時刻は10:50。富山県の「道の駅 まるごと射水」付近に到着。天気はくもり時々晴れ、気温は22℃〜25℃と、EVの電費が最も伸びやすい春のポカポカ陽気です。
11:57には富山の名所「海王丸パーク」へ。埼玉を出発してから約6時間半、エアコンも快適に使って長距離を走破してきましたが、IONIQ5の静かで滑らかな走りのおかげで、ここまでの疲労感は驚くほど少なめです。

バッテリー残量も18%(航続距離86km)と良い感じに減ってきました。
ここで、本日のメインイベントの一つでもある「2回目の150kW充電(ディーラー充電)」へと向かいます!同じ150kW充電器でも、嵐山PAの時とは「驚くべき差」が出ることになります。
第3区間:バッテリー残量(SOC)で激変!「充電効率」のカラクリ
海王丸パークを楽しんだ後、時刻は13:05。バッテリー残量が「14%」まで減ったところで、あらかじめ目星をつけていた充電スポット「MINI 富山」のディーラーへ到着しました。


ここにも、嵐山PAと同じ「150kW超急速充電器」が設置されています。
限界近くまでバッテリーを減らした状態から、超急速充電器に繋ぐとどうなるのか?
その結果がこちらです!


たった30分でバッテリーがモリモリ回復!
⚡充電データ②:MINI 富山(150kW器・エコQ電割引適用)
充電アプリのキャンペーン割引が適用され、かなりお得に充電できました!


注目してほしいのは『バッテリーに入っていった電気の量(kWh)』です。朝の嵐山PAと同じ150kW器なのに、結果にものすごい差が出ていることに気づきましたか?
【150kW器 同士の比較】
嵐山PA(SOC 53%スタート): 24分で 35.0 kWh
MINI富山(SOC 14%スタート): 30分で 50.6 kWh
EVのバッテリー(リチウムイオン電池)は、「残量が少ない(カラに近い)状態ほど、猛スピードで電気を吸い込む」という特性を持っています。
逆に、残量が80%に近づくにつれて、充電スピードは自動的にどんどん遅くなっていきます。
これには、バッテリーの劣化(ダメージ)を防ぐための「車の保護システム」が関係しています。EV初心者の方には、よく「コップに水を注ぐ様子」に例えて説明されます。

空っぽのコップには、蛇口を全開にして『ドバーッ!』と勢いよく水を注げますよね。でも、コップの水が8割くらいまで入ってくると、水が溢れないように蛇口を絞って『チョロチョロ…』と慎重に入れるはずです。EVの充電も、実はこれと全く同じなんです!
バッテリーが空に近い状態のときは、車側が「今なら電気を大量に入れても安全だ!」と判断し、充電器が持っているMAXパワー(今回なら141kWのスピード)で電気をゴクゴクと受け入れます。

しかし、バッテリーが満タンに近づくにつれて、内部に熱を持ったり、過充電でバッテリーの寿命が縮んだりするのを防ぐため、車側が自動的に「もう蛇口を絞って(スピードを落として)!」と充電器に指示を出します。これが、80%を超えると一気に充電が遅くなる理由です。
つまり、朝の私のように「まだ50%以上残っているけど、念のため充電しておこう」という継ぎ足し充電は、コップに水が半分入っている状態から慎重に水を注ぐようなもの。時間とお金(ビジター料金)のコスパが非常に悪いのです。
EVの長距離ドライブは、「バッテリーを一桁〜10%台までしっかり減らしてから、高出力の充電器に繋ぐ」のが、最も効率よく、安く電力を確保できる最強の「充電戦略」だということが一目瞭然ですね!
第4区間:帰路のハプニング!AIに騙された「幻の充電スポット」
富山駅周辺を後にして(14:07)、いよいよ埼玉への帰路につきます。
順調に北陸道から上信越道へと進み、埼玉に着く前にもう1回だけ充電が必要なタイミングがやってきました。

「実はこの時、運転の休憩がてらスマートフォンの対話型AIに『この先で充電できるおすすめのPAはある?』と聞いてみたんです。するとAIは『松代PAがおすすめです!充電器がありますよ』と自信満々に答えてくれました」
「おっ、距離的にもちょうどいいし、松代PAで充電しよう!」と立ち寄ったのですが……。
いくらPA内を確認しても、充電器の影も形もありません。
なんと、AIに堂々と嘘をつかれてしまったのです(笑)

【EV初心者への教訓:充電スポット探しに汎用AIは使うべからず!】
ChatGPTなどの汎用的なAIは、もっともらしい嘘(ハルシネーション)をつくことがあります。特にEVの充電スポットのような「正確な位置情報と最新の稼働状況」が命となる情報は、絶対にAIに聞いてはいけません!
充電スポットを探す時は、必ず「EVsmart」や「GoGoEV」といった専用のサイトを使うようにしましょう。身をもって学んだ痛い教訓です(笑)
というわけで松代PAをスルーし、実際に充電器がある「東部湯の丸SA(上り)」に到着したのが18:21。段々と暗くなってきました。



⚡ 充電データ③:東部湯の丸SA(90kW器・ビジター利用)
ここでも充電戦略のセオリー通り、バッテリーをしっかり「17%」まで減らしてからプラグイン! 90kW器でしたが、30分でしっかり32.2 kWhを確保し、ゴールである埼玉へ向けての電力を完璧に整えました。丸一日、充電器と向き合って非常に濃い一日です……!
禁断の比較:EVの長距離は「プリウス」より高い!?
さて、富山を満喫し、帰路での充電(東部湯の丸SAでの90kW充電:2,970円)も含めて、今回の埼玉〜富山・日帰り800kmドライブの交通費が出揃いました。
ここで、誰もが気になる「あの疑問」に白黒つけようと思います。

月額制の充電カードを持たないEV(ビジター都度払い)と、最強のハイブリッドカー。長距離を走ったらどっちが安いの?
以前、私が乗っていた「プリウス50系」で同じ距離を走ったと仮定して、ガソリン代と今回の充電代を計算・比較してみます。
🚗 プリウス50だった場合のガソリン代(想定)
走行距離: 812 km
実燃費: 26 km/L(プリウスならこれくらい余裕で走ります)
ガソリン単価: 160円 / L
計算: (812 ÷ 26) × 160 = 約 5,000円
⚡ 今回のIONIQ5の充電代(実費・ビジター料金)
嵐山PA(150kW): 2,904円
MINI富山(150kW): 2,032円
東部湯の丸SA(90kW): 2,970円
合計: 7,906円

「なんと、プリウスのガソリン代の圧勝です(笑)。何も考えずに高速道路のSA・PAなどでビジター充電を繰り返すと、ハイブリッドカーの圧倒的な燃費には惨敗してしまいます…!」
EVの真髄は「情報戦」。賢く選べばプリウスに勝てる!
「なんだ、EVってガソリン車より遠出のコストが高いじゃん」とガッカリするのはまだ早いです!EVのコストは「どこで充電するか」劇的に変わります。
今回、富山で立ち寄ったMINIディーラーの充電器は、アプリの割引がきいて「50.6kWh」で「2,032円」でした。つまり、1kWhあたり約40円というビジター利用では超格安スポットだったのです。
もし、今回の長旅で継ぎ足した総電力(約118kWh)を、すべてMINI富山のような「お得な充電スポット」だけを狙い撃ちして充電する戦略的充電をしたと仮定すると……
118 kWh × 40円 = 約 4,720円
なんと、プリウスのガソリン代(約5,000円)を下回ります!!

つまりEVの長距離ドライブでは、『何も考えずに高速のSAで充電すると高くつく』けれど、『アプリやキャンペーンを駆使して賢くルートを組めば、ハイブリッドカー以上に安く走れる』という、ゲームのような面白さ(情報戦)があるんです!
祝・日帰り800km完走!IONIQ5の「本当の価値」とは?

夜の高速道路を走り抜け、22時頃に無事埼玉の自宅へ到着!
これにて、「埼玉〜富山 日帰りロングドライブ」完結です。
最終的なデータはこちら!
📊 埼玉〜富山・日帰りドライブ最終リザルト
総走行距離: 812 km(2270km → 3082km)
最終バッテリー残量(SOC): 28%
充電回数: 計3回(嵐山PA、MINI富山、東部湯の丸SA)
1日で800kmオーバー。ガソリン車であっても、一人で日帰り運転をするにはかなり過酷な距離です。

でも、自宅に着いて車を降りた時の率直な感想は、『あれ? 800kmも走ったのに、全然身体に疲れが溜まってないぞ?』でした!
先ほどの計算の通り、EVで高速道路のビジター充電を繰り返すと、交通費としてはハイブリッドカー(プリウス)に負けてしまうこともあります。
しかし、IONIQ5には「圧倒的な静粛性」と「振動の少なさ」、そして優秀な運転支援システム(HDA2)があります。
エンジン音や微振動といった「人間から無意識に体力を奪うノイズ」が全くない空間で、リビングのソファのようなシートに座って移動する。この『圧倒的な移動の質の高さ(疲労感のなさ)』こそが、EVの本当の価値なのだと、812kmを走り切って確信しました。
充電の場所選びにゲームのような戦略性を楽しみつつ、どこまで走っても疲れない極上の移動空間を満喫する。
IONIQ5は、間違いなく「もっと遠くへ出かけたくなる最高の相棒」です!
EVでの長距離ドライブに不安を感じている方の、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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